米中対立が激しくなる中、日本政府は米国に従い、これまでの安全保障政策を大きく転換しました。中国を「平和と安定への最大の挑戦」と位置づけて、軍事費の倍増を目指します。沖縄県議会は3月に採択した決議で「軍事力機能の増強による抑止力強化がかえって地域の緊張を高め、不測の事態が生じる危険性が増す」と重大な懸念を表明しています。
平和を望む多くの人々が「戦争はいやだ」の気持ちを強めていますが、なかなか大きな世論となっていません。
日本と中国は古くから文化的交流を続けてきました。両国は日中国交正常化、日中平和友好条約によって「不再戦」を誓い合い、両国の経済関係は大きく発展しました。現在、中国、インドなどアジア諸国は経済力をつけ、国際的発言力も高めています。発展するアジアと手をつなぎ、アジアの平和をめざすことが重要です。
今回講師にお招きした羽場久美子さんは国際政治が専門で、2月22日には参議院の「外交・安全保障、戦争と平和、軍縮」に関する調査会に参考人として招かれて意見を述べられました。
元山仁士郎さんは「辺野古」県民投票の会の先頭で活動されてきました。お二人の話をうかがい、立場の違いを超えて手をつなぎ、みなさんと一緒に日本の進むべき道を考えていきたいと思います。
講師略歴
羽場 久美子 | 日本の政治学者・国際政治学者、青山学院大学名誉教授 略歴 世界国際関係学会(ISA)元副会長、日本学術会議 連携会員、日本政府観光局MICEアンバサダー、日本国際政治学会理事、日本政治学会理事、日本EU学会理事、日本スラブ東欧学会理事、ロシア・東欧学会理事・事務局長・幹事などを歴任。 「沖縄をハブとする東アジアの平和ネットワーク」構築を提唱。 |
|
元山 仁士郎 | 「辺野古」県民投票の会 元代表 略歴 沖縄県宜野湾市出身の一橋大学大学院生、SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)や、SEALDs RYUKYUの設立に参画したのち「辺野古県民投票の会」代表として条例制定を求める活動を行った。辺野古県民投票への不参加を表明した5つの市の市長に対してハンガーストライキを行い、全県実施を実現するために尽力。 |
主催
アジアの平和と共生―日中不再戦―実行委員会
「日本は縦型社会で横の連携が弱いため、一人一人の切実な声が広がりにくい」と言われます。私たちは平和・共生の声を横へひろげ、所属団体の有無、政治的立場や年齢の違いをのり越えて対等の立場で力をあわせるため、個人加盟の実行委員会を立ち上げました。皆様の賛同をお待ちします。