2024 アジアの平和と共生をめざして[日中不再戦]主旨
世界は今大きく転換しようとしています。米・欧・日本などのG7主導から中国・インドなどグローバルサウスが国際社会のなかで大きな存在感を持つようになりました。岸田政権が進めている対米一辺倒で中国敵視の外交と戦争準備は世界の流れに逆行するものです。
今年4月岸田首相は、次期大統領選をめぐり混迷を深める米国へ行き「日本は米国とともにある」と発言し、アメリカに従い米軍・自衛隊の指揮・統制を一体化させる日米協力に踏み込みました。日本は軍事費の倍増を目指す一方、国民の生活は一層苦しいものとなっています。大手マスコミなどが宣伝する中国脅威の世論に影響を受けつつも平和を望む多くの人々が「戦争はいやだ」の気持ちを強め、若者も行動を始めています。
「台湾有事」を口実にした中国との戦争は絶対に避けなければなりません。1972年「日中国交正常化」の際の「日中共同声明」に「日本国政府は、中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを承認する」と明記されています。「台湾」は中国の内政問題です。
日本と中国は古くから文化的交流を続けてきました。両国は日中国交正常化、日中平和友好条約によって「不再戦」を誓い合い、両国の交流は深まり経済関係も大きく発展しました。発展するアジアと手をつなぎ、アジアの平和をめざすこと、これこそが日本の進むべき道ではないでしょうか。
今回は外務省で長く仕事をされ日中国交正常化の事情にも詳しい孫崎さんからお話をうかがい、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。
主催 アジアの平和と共生―日中不再戦―実行委員会
「日本は縦型社会で横の連携が弱い」と言われます。私たちはアジアの平和・共生の声を横へひろげ、所属団体の有無、政治的立場や年齢の違いを越えて対等の立場で力をあわせるため、個人加盟の実行委員会を立ち上げました。2023年は羽場久美子さん・元山仁士郎さんの講演会を行い、この取り組みを毎年継続して発展させていくことにしました。皆様のご参加をお待ちしております。